「セールスお断り」の会社に思うこと

人とどのように接するかが「セールスお断り」に現れると思います。基本的には、お断りで良いと思います。反対に、「セールス自由にお入りください」と書いてあったら、セールスマンにとって怖いかもしれません。

ダン・S・ケネディ氏の例

さて、ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)の第一人者と言われるダン・S・ケネディ氏は、アポなしでは人どころか、社員とも会わないそうです。この方は、キャッチコピーや広告宣伝の天才と思います。人と会わないで成果を出し続けることは、よっぽどの努力が必要かと思います。

人は、何らかの情報を持っていると思います。外から売り込みが来た場合でも、何らかの情報を持っているとおもいます。そういったことを思っていたら、外からの売り込みの人からでも情報を取ることができると思います。反対に、そういった人に何か営業できるかもしれません。

ジョー・ジラード氏の例

ダン・S・ケネディ氏と真逆で、自動車のセールス世界一のジョー・ジラード氏は「すべてはお客様」と言っています。自動車を買うか買わないかで判断するのではなく、人がどこでつながるか分からないので、会う人すべてが顧客になる可能性について否定する人に対して「私には、そのように余裕はない」と言っています。

また、「私に家を売った人に、私は車を売る」「私に食品を売った人に、私は車を売る」と。つまり、家の販売や食品の販売のことを知らないと、自動車を売れないかもしれないということです。

「私は自動車の販売だから、家の販売について興味はない」ということであれば、顧客層を広げることは難しいということです。

歴史的偉人たちの例

安田財閥を築いた安田善次郎氏は、極力人と会っていたそうです。

また、松下電器の松下幸之助氏は、「おばあさんに新幹線でミカンをもらった話」が有名です。おばあさんが新幹線の中で、松下幸之助氏を見つけました。おばあさんは手持ちのみかんを差し上げたのですが、駅で先に降りた松下幸之助氏は、窓の外でおばあさんに深々の頭を下げていたそうです。松下幸之助氏は、徹底的に顧客主義を貫いています。

田中角栄氏は、おばあさんが陳情しようとしたときに、きちんと話を聴いた後に、おばあさんの草履をきれいに揃えたそうです。

身近であった事例

少し小さな話になりますが、私が社長塾セミナーを開催した後、近所のスポーツクラブの本社をたまたま発見しました。そこに、ご挨拶と思い、名刺を持っていきました。そのときに、私の息子の運動クラブを探していましたので、パンフレットか何かを頂けたら、そこに決めようと思っていました。

ところが、「特に用事はございません」ということで、サヨウナラになりました。相手に悪い印象を与えず、ニコッとしてお断りするだけでも違うと思います。できれば、スポーツクラブのパンフレットをお渡ししても良いと思います。

別の話ですが、とある卸会社の社長様は、お会いできたことにお礼でメールをしました。すると、その30分後には返信を頂きました。とても素晴らしいことだと思います。


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