社長が経営の勉強をすべき理由

私の営業マン時代の勉強

私が自動車販売のサラリーマンをしていた頃、営業や経営・自己啓発等の読書し、移動時間はそれらのテープやCDで勉強しながら、大量の仕事をこなしていました。普通の従業員からすると、仕事のし過ぎと見えることでしょう。しかし、当時の私には「営業でトップを狙う」という目標があったので、それでも仕事量も勉強量も足りないと思っていました。

営業のトップよりも大変な仕事が社長業です。

「パレートの法則」の落とし穴

良く言われることですが、社長の仕事の質が高ければ、たくさん働かなくても成果は出るはずで、会社の業績をよくすることができるというものです。その代表的な法則として、「重要な2割をおさえれば8割の成果が出せる」というパレートの法則があります。

しかし、この法則には落とし穴があります。つまり、「何が重要か」を知らなければ、重要な2割とは別の仕事をすることになります。これは、仕事の質に関することですので、高度な経営戦略の知識が必要になります。高度な経営戦略の知識を習得することで、社長の仕事の重要度が判ってきます。

これとは反対に、社長の仕事の重要度が分からなければ、重要でないことに力を入れて、仕事の成果が小さいことがよくあります。

まずは大量の勉強を

つまり、社長にとって重要なことは、「仕事の質を高めるために、まず大量の勉強をすること」です。具体的には、休日等も使って最低でも月に12時間ぐらいは勉強をしてください。

そして、さまざまな経営の勉強を大量にしているうちに、「これだ!」という経営知識やノウハウに出会うことがあります。それを、何度も繰り返し勉強し、自分の経営に活かせないか研究をします。

大量の勉強を行うことで、いずれ量が質に転嫁するので、仕事の質が高くなります。そして、経営戦略の実力が高まります。

そうしているうちに、戦略実力が高まってきます。

戦略実力が高まったかどうかの診断方法

経営戦略の実力が高まったかどうかは、受験勉強のように、偏差値といった基準がないので判断が付きにくいものです。会社の業績がどのように高まったかという結果で見るしかありません。

小田原で毎週開催している「ランチェスター社長塾」では、社長ご自身の経営戦略の実力の高さを業界平均と比べる方法を、詳しくお教えしています。それは、従業員一人当たりの自己資本額、粗利益と経常利益、それぞれを業種別の業界の平均値を見比べます。それらが平均よりも高ければ、経営力が優秀な会社と言えます。

自己資本額を見ると、今まで積み上げてきた過去の成績ですので、社長の努力が数値として分かります。粗利益と経常利益見るとは、今現在の成績を見ることができ、現在の社長の努力が数値として出てきます。

単に会社全体の売上高だけでは、社長の経営戦略の実力は判断できません。やはり、人数で割らないと正しく判断できません。

行動しないと改善しません

ここまで、社長は大量の勉強をすべきだということを述べてきましたが、勉強をするだけでは、売上は上がりません。売上が上がる行動をすることで、売上がアップします。その行動の質を高めるための勉強をすることで、売上を伸ばすことができます。

社長の仕事は、人間学(願望・意欲と人格・人徳)と採算学(お金の扱い方)です。これを中心に勉強をしてくとよいと思います。社長には両方の能力が必要ですが、大企業になるにつれて採算学が重要になってくると言われています。

例えば、「わが社の経営改善をしよう」と考えたとします。ところが、「経営とは何ですか?」という問いに答えられないと、改善ができません。もし、「経営改善の中で重要なことは営業である」ということであれば、営業の改善をしていくことで、経営改善が可能となります。

社長が高いモチベーションを維持する方法

社長が高いモチベーションを維持する方法は、次のことを行ってください。

  1. 経営規模に応じた発展を目指すこと
  2. 仕事時間を長くすること
  3. 願望や意欲のある人と定期的に合うこと

現状維持を目指すだけでは、熱意が出てきません。熱意は仕事時間の長さに現れ、熱意の高い人ほど、よく仕事をします。私は熱意があると言っていて、普通の人と同じ時間しか働いていなくて、熱意があるとは言えないでしょう。社長の仕事時間は、会社で長く仕事をすればよいというだけでなく、勉強の時間も社長に大切な仕事のひとつです。

ランチェスター社長塾が、社長の正しい勉強のご支援をいたします。ランチェスター社長塾は毎回さまざまなテーマで講義をしています。ランチェスター社長塾(初級)のテーマは、こちらをご覧ください。まずは、ランチェスター社長塾(初級)のご興味のあるテーマにご参加ください。経営の勉強を一からやり直したい社長にもおすすめです。


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